「狙われた街」と「狙われない街」

0泊2日強行軍での東京オフ会から帰ってきました。今日は風呂入ってさっさと寝ます。
ってことで風呂の用意が出来るまで寝落ちしないため駄文を(笑)

はじめに言っておきますと、子供の頃はウルトラマン仮面ライダーではウルトラマンシリーズの方が好きでした。しかし、所詮子供の頃見ていたものですから内容とかはあまり覚えていません。怪獣の名前とか結構覚えてるんですけどねえ・・・。再放送で何回も見たこと以上に雑誌やおもちゃ等による知識の方が大きいのかもしれません。まあ要するに僕はウルトラマンを「子供の頃は再放送で見ていたけれどあんまり覚えてない」という人なわけです。

で、今年は日曜は仕事が無くて8時頃目が覚めてしまうという事から、逆に仮面ライダーシリーズは寝起きになんとなく見ている事が多いです。別に録画したりわざわざ目覚ましかけたり、そこまでして見たいってわけではないのですが、とりあえず「起きてやっていたら見る」って感じです。
響鬼はまぁそこそこ面白いですね。今までのと違ってライダー同士、または仲間同士でいがみ合ったり闘ったりしないので物足りないといえば物足りないかもしれませんが、それはそれでまったりしていて嫌いじゃないです。

逆に土曜はバイトに行っているので朝やっているウルトラマンシリーズは見たことありません。その今やっている「ウルトラマンマックス」の先週放送分が話題になっていたのでアレでアレして見てみたんですよ。

なぜ話題なのかと言うと、タイトルが「狙われない街」ということで、「ウルトラセブン」の名作「狙われた街」のセルフパロディなわけですね。監督も同じ実相寺昭雄で。「狙われた街」は上記の通りあまり内容を覚えていない僕でもそれなりに覚えている有名な話です。メトロン星人がちゃぶ台を挟んでモロボシ・ダンと会話しているシーンは強烈でしたからねえ。

なので「狙われた街」の方もアレでアレして見てみたんです。「狙われない街」に関しては携帯電話を悪者にし、「最近の若者は・・・」という典型的な老人のぼやきになってしまっているという批判的意見も結構目にしました。
まぁ実際その批評は的を射ているのかもしれません。ただ、僕も職場が年寄りだらけで、いつもまさに「最近の若者は・・・」という愚痴を聞かされまくっているのですが、それに比べると不快感は全然無かったです。「狙われた街」に通じる夕焼けと「夕焼け小焼け」のメロディーが哀愁を誘い、時代が変わっていく事への「憤り」よりも「寂しさ」の方が強く感じられたからかもしれません。

それはさておき、二つの作品を見比べると面白いですね。いや、なんせ普段仕事で昭和40年代くらいまでの写真を集めてたり、民俗学の先生と昔の話を年寄りに聞いたりしているからでしょうか、変なところに目がいってしまいます。そう、「狙われた街」の舞台となった昭和42年と「狙われない街」の放送している平成17年があまりにも違いすぎるんですよ。

「狙われた街」はいきなり子供たちがみんなマスクをしている事で度肝を抜かれます。そして舗装されていない水たまりだらけの道を走るタクシー。精密機械だらけで窓もないウルトラ警備隊本部で堂々とタバコを吸う人たち。駅前のタバコの自動販売機(アレってホントに当時あんなのだったの?それともドラマ用?)。極めつけに最後の夕焼けの中、煙を吐く煙突。
「狙われない街」ではどこもかしこも禁煙になっている一方で、隊員の持っている連絡用の機械を刑事が携帯電話呼ばわり。たしかに動画やデータも転送できて会話も出来て、形といい、普通に携帯電話の機能そのものだよなあ。

サザエさん」の描写が戦後日本の庶民の生活スタイルを端的に表しているという事で研究対象にもなっているわけですし、こういうドラマ等の過去映像って当時を知るのに非常に便利ですねえ。

明らかに「狙われた街」「狙われない街」を批評するには視点がずれている気がするが気にしないでおこう(爆)