8期オーディション

元紺野ヲタとしてやっぱりこの話題には触れなきゃいけないのかな?ってことで、卒コン翌日の報道の通り、8期の募集が始まりましたね。


正直なところを言うと、特に驚きも無ければ期待も無いです。今回は卒業発表から実際の卒業までのスパンが短かったからとはいえ、卒業→加入のサイクルは今までも行われてきましたから。
期待が無いというのは言葉にちょっと語弊がありますが、正確に言うと現段階ではあまり興味がないという事です。


なぜなら、モーニング娘。にはASAYAN時代から2期をのぞいてオーディションの過程とサバイバルレースを見ながら新しい娘。が誕生する瞬間を堪能するという楽しみがあるのは事実です。しかし、それが楽しめるのはごく一部の地域だけで、自分はその地域から外れているのも残念ながら事実なのです。


1,3期の時はリアルタイムでASAYANを放送しているテレビ大阪放送地域に住んでいましたが当時はモーニング娘。自身に興味が無く、ASAYANを見ていませんでした。
5期オーデの時はハロモニ。が2週遅れの放送地域に住んでいたので特番も後日の夜中に放送というていたらくで、特番自体は結果を知った後、入手した動画にて見る程度でした。
6期、7期の時、つまり現在はハロモニ。が週遅れどころか、テレビ東京系がまったく映らない地域に住んでいるので、こちらも発表はリアルタイムで見ることが出来ず、やっぱり結果を知ってから動画でやっと見たわけです。


結局、誰が合格するかわからないドキドキ感を抱えながらオーディションをリアルタイムに見ていたのって4期の時しかないんですよね。5〜7期ではそれがわかっていたから、オーディション進行中もどうしても興味が湧かなかったのです。
なので、娘。新メンバーに対しては「加入してから人定め・品定めをしてその成長を見守る」という見方が自分の中でできあがってしまっているんですよ。


実際、今のメンバーも加入当初の写真や動画を見ると「なんじゃこりゃ?」って苦笑してしまう事がありますよね。まだあか抜けてなくて、表情もさえなくて、どう映れば良いのかすらわかっていない。
でも経験を踏む中でどんどん表情が豊かになり、かわいくなっていき、面白くなっていく。それが楽しいわけです。(小春なんかは今まさにその最中ですね)


だから、スケジュールを見る限りは結構各地で時間をかけてオーディションするようですし、早くて来年の正月のハロコン、普通に考えたら春の娘。ツアー頃に8期メンバーがお披露目となるでしょう。そこから、僕の新メンバーウォッチが始まるのです。
(もちろんオーディションからチェック入れて楽しめる人たちがうらやましいですけどね)


そんなわけで、世間では8月、テレビに映るのが9月くらいからだろうからそこから娘。新メンバーは始まっているのかもしれませんが、自分ではまだ一年近く先の話なわけで、そんな先の事をあれこれ思う事が出来ません(^^;;;


って、それじゃあ感想としてやはりイマイチなので無理矢理ながら考えてみたいと思いますw


今回は紺ちゃんと麻琴の抜けた分ということになると思うのですが、人数的にすでにちらほら出回っている8人でのアー写が寂しいのは事実。10人を割るのは「恋のダンスサイト」の7人以来ですからね。


ただ、個別の戦力的に考えたらどうなんでしょう?紺野ヲタながら、活動のメインである歌とダンスにおいてはそれほど困っているとは思えません。別に二人が戦力になっていなかったとまでは言いませんが、今更、二人がいなくなって成立しなくなった歌がそんなにあるとも思えません。


じゃあ二人が抜けてモーニング娘。に何が欠けてしまったのか。


例えば紺ちゃんのまったりとしたキャラ。麻琴の振り切ったおもしろキャラ。確かに今までのモーニング娘。には必要不可欠でした。
でもそれが無くなったからと言ってモーニング娘。が成立しなくて、それをオーディションで補充するというのなら現在、そして麻琴が卒業してから合格発表までのモーニング娘。って何なんだ?ってことになりますよね。
逆に言えば、もしもそんなキャラが必要だとして、探して見つかるものか?見つかったとしてまったく同じか?って事もあります。


そう考えるとね、結局二人の抜けた穴は大きいけれど、モーニング娘。にとっては埋めなきゃいけない穴でもないし、また、絶対に埋める事が出来ない穴なんですよね。8期が加入して、その娘。たちがモーニング娘。の身体の一部として機能する時には、もう二人がいたときと違うモーニング娘。になっている、そうやって今までも歴史を作ってきたわけで、現時点ではどんな形になるのか想像しようもありません。


それを考えるとね、「エース候補」を探していた7期オーデってやっぱりひどかったと思うんですよ。明らかになっちとごっちんを指して、二人の抜けた穴を埋める事を志向してオーデをやっていましたからね。そりゃ合格しないっての。
その点、やり直しで合格した小春は現地点ではエースと言い難いけど、「久住小春」にしか出来ないポジションを確立しつつありますよね。それが娘。のオーディションとその後の本来の姿だと思います。


それともう一つ冷めた事を言ってしまいますが、「エッグから昇格させたら良いやん」って思うのも事実です。


たしかに、モーヲタには過去の芸能活動を嫌う向きがあります。もっとも、その代表たるガキさんの『コネ疑惑』に対しては、加入当初の彼女のいけてないルックスに便乗したという側面の方が大きいと思いますが。(もちろん、新垣里沙という少女がそれらを乗り越えて、今ではモーニング娘。の大切なメンバーになった事は言うまでもありません)


そもそも、モーニング娘。が誕生した当初、比較されたのはSPEEDだったのではないでしょうか。アクターズという芸能学校でとことん歌とダンスを習得してきた4人組に対して、モーニング娘。はあまりにも素人くさく、レベルも低いものでした。
よく、ラブマ以前は歌唱力重視だったなんて声もありますが、だからと言って当時の彼女たちが日本歌謡界に名前を残すほど歌唱力があったとは思えません。デビュー当時の宇多田ヒカルのような衝撃もありませんでした。
ダンスにおいても、「とても高いヒールを履いて踊る事なんて出来なかった」と当時のメンバーが言っていた通り、今と比べるとレベルとしてはとても高いとは思えません。
もちろん、だからといってなっちや裕ちゃんたちを卑下したいではなく、当時はメンバー全員が素人からの成長過程だったからそれで良かったんです。


しかし、その彼女たちが後輩について後に語ってもいましたが、その後の新メンバーはいきなりレベルの高いところに放り込まれて、その中で一緒に活動しなければならず、加入してからステージに立つまでに要求される最低限のレベルというものがとてもとても高い物になってしまいました。
つまり、結成から9年目の現在において、歌やダンスといった基本的スキルに置いては素人くささというものは不必要な物なんですよね。


では現在のモーニング娘。に要求される「素人くささ」とは何かを考えたら、つんく♂が結成当初からモーニング娘。に求めていた「クラスに3番目にかわいい女の子」的な親近感だと思うんですよ。
その意味では芸能人に要求される「オーラ」は娘。メンバーにとってはむしろ障害だとすら言えます。


そこで目先を変えてキッズを見てみます。
彼女たちってすごいですよね。小学校の遊びたい盛りから芸能界に入ってきて、現在あれだけの芸能活動をしているんですから。マイマイが加入当初小学一年生で現在五年生。よっぽど芸能スクールに入って修行を積んでからデビューするよりも長いのではないでしょうか。また、愛理と梅さんはまさにそのスクール出身者です。


そう考えると、彼女たちってモーニング娘。に本来要求されていた、「素人がいきなり入ってきて成長していく」物語とは少し違うところにいるんですよね。
それでも、親近感という面においてはモーニング娘。と本質的に変わらないで済んでいると思うんですよ。いくら愛理や雅ちゃんが歌がうまくても、めぐやキャプテンがダンスがすごくても、彼女たちから本来芸能界においては歓迎されるはずなんだろうけれど、ハロプロヲタ的には忌避されるであろう、「プロっぽさ」はあまり感じられません。


なんでなんでしょうね?
繰り返しますけれど、小1や小2から芸能活動してきている子たちがあれだけプロっぽく見えずに済んでいるのって。
僕自身わかんないですけれど、すでにアップフロントにおいてはアイドルとして育てる上で、ハロプロには不必要なプロっぽさを排除して、素人っぽさを維持したまま育てる事が出来るんじゃないですかね。(もしかしたらただ単に真の意味でのプロになれていないだけかもしれないけどw)


かと言って、キッズオーデ当初は娘。への昇格といううたい文句があったのも事実ですが、現在ではBerryz工房℃-uteもそれぞれ独立して成立しているわけでして、もはやモーニング娘。の下部組織ではありませんし、娘。への「昇格」っていうのも違うような気がします。


そう考えると、実際にハロプロエッグからハロプロメンバーへの加入・昇格という前例は美勇伝℃-uteであるんですし、別にモーニング娘。においても有りじゃないかなって思います。
というか、せっかく何十人も育てているんだから一番活用しやすいところで使わないと損でしょ。


なので、オーディションはオーディションとして素人から新たな才能を発掘するのは良いですけど、それと別に、例えば二次とか三次オーデからエッグを挑戦させても良いんじゃないですかねえ?
んで、例えそれが出来レースだとしても、その子が本当に才能にあふれていてモーニング娘。に必要と思われるなら最終的にはヲタにも認められると思いますよ。