懐妊だって

世の中ってのはわからんもんですね。皇室典範改正問題の最中に懐妊っすか。
僕の中では最近女性・女系天皇問題はマイブームでした。だってどっちの主張も面白いもん。

ちなみに僕は所詮歴史学出身の人間ですので天皇制もあくまで学問的興味の一つでしかなく、今上天皇、その一家に対して個別の敬意は持っていますが、皇室及び天皇制そのものに対する敬意なんぞは持ち合わせていませんですw

しかしまあ個人的には女性・女系天皇賛成。あ、「女系天皇」の意味ももちろん理解した上での事ですぜ。

反対派の人たちは「今急ぐ必要は無い」って言うんですけど、実はめちゃくちゃ急ぐ問題なんですよね。っていうかすでに数ヶ月手遅れな状態でして。これがわかってない人も結構多い。

今の皇室典範だと、女性の皇族は15歳以上になると自分の意志で皇族を離れる事が出来るし、結婚すると強制的に離れなくてはいけません。

実際、先日天皇さんの娘のあの人が結婚して、「清子様」から「黒田清子さん」に変わったばかりです。

んで、現在未婚の皇族は皇太子の子供一人、秋篠宮の子供二人、昭和天皇の兄弟の甥に当たる高円宮(故人)の子供が三人、同じく三笠宮の子供が二人、すべて女性。
このうち結婚適齢期になっている人もいるので、モタモタしていると彼女らが結婚して皇室を離れてしまう可能性が非常に大きいんですよね。

なので、数年後には子供を作る事が出来る年齢にいる皇族がさらに減る、ってことになってしまうわけですな。

この問題はたとえ今度生まれる子供が男であっても、将来に対する根本的な解決にはなっていないんですよ。男系維持派があがめ奉る「万世一系」とか言う明治時代に作られたフィクションを受け継ぐ人間が「彼」一人になってしまうわけで。

だから旧皇族を連れてこいとかって話もあるけれど、600年前に分かれて、60年前に一般人になっている人たちを連れてこられてもねえ・・・・。中にはムスカみたいなアレなのもいるしw

個人的には男系にこだわるならそれでも良いんじゃねえ?その代わり、「女系」という例外を認めないなら旧宮家の連中を復帰させるなんて例外も認めるなよと。もちろん宇多天皇の例もあるけれど、あれはほんの数年の話だし、天皇直系の人だからね。
それで天皇家及び天皇制が滅びるならそれはそれで歴史の必然ってやつじゃないですか?とも思いますです(死)

いや、重ねて言いますけれど今上天皇は立派な人ですし、天皇一家も国家のためにがんばっておられると思いますよ。戦後の昭和天皇から一貫して「国民に親しまれる皇室」を作ることに尽力してこられたわけで、そのおかげで今の天皇制が支持されているんですよ。その事を忘れちゃいかんやろと。