卒業に思う
またハロプロから卒業者ということで。
もちろん寂しいし残念だけど、このことでどうこう言える資格が自分にあるとは思えないんですよね、正直なところ。カントリー娘。のためだけに金をつぎ込んだ事なんておそらく無いし、シングルCDの扱いと同じく、あくまで「モーニング娘。の仲間」という扱いでしか接する事が出来なかった自分が何言ってもウソになるような気がして。
ただ、それでも敢えて何か言うとしたら「仕方ない」なと思うんですよ。
「もっと事務所がちゃんと売っていれば」とか「事務所がモーニング娘。のおまけ扱いにしか出来なかったのが悪い」とかって論調をあちこちで見かけましたけど、それはたしかに事実でしょうね。
でも結局さ、モーニング娘。ってアイドル冬の時代に現れた超新星だったんだけど、それで女性アイドルが復権したかっていうとそうじゃなくて、あくまでモーニング娘。が売れただけだったんですよね。女性アイドル全体としてのムーブメントになりえなかった。だからラブマ以降、幾多の女性アイドルグループがポストモーニング娘。を目指して他事務所から生まれてはみんな消えていった。
カントリー娘。もそのうちの一つに過ぎなかったんですよね・・・・。
それがただモーニング娘。の仲間という事でそれなりに延命出来ていただけの話で、グループ単体としてはずっと前から死に体にすぎなかった。
もしも同じくらいの人気・売り上げでも、他事務所なら、他事務所で一番ならもしかしたら打倒モーニング娘。まではいかなくてもそれなりに成功するチャンスが少しはあったかもしれない。
でも、ハロプロにいる限り、しかもポジションとして2番手でも3番手でもなくさらに下位に設定されていたからのし上がる事は出来ない。
メンバーもそれがわかっていたから、あさみとみうなはそうなったときの一番順当な選択肢を選び、まいちんはピンで芸能界で生きていく道を選んだんじゃないかな。そんな気がします。
じゃあもっとハロプロ内で上位に設定してやれよ、という意見は、現在の力のいれ具合としてその上位に位置されているユニットのファンである自分には言うことが出来ないです。
あまり詳しくない話なので間違っていたら恐縮ですが、大相撲なんかでは衣食住が保証されている力士という身分にしがみつくために、年下の力士の付き人なんかをしながら下位でだらだらと年齢を重ねるベテラン力士というのも結構多いらしいです。
そういう生き方を選ばずに、長い今後の人生を見据えてきちんとした決断をしたあさみとみうなには拍手を送りたいし、10年後、20年後に現状とアイドルとしてがんばっていた頃を振り返った時に笑顔で幸せだったと言えるようなこれからを過ごせるようにと祈らずにはいられません。